太平洋を望む断崖絶壁
水平線に向かって伸びる養殖ロープ
岩手県の沿岸北部・北三陸にある小さな村。
普代村は、南北200km以上続くリアス海岸の北端のさらに北にあります。海岸線から一気に高さ100m以上の切り立った崖「海岸段丘」が立ち上がります。その上に立つと、太平洋が水平線のかなたまで広がる雄大な景色が一望できます。
水平線のずっと手前の眼下に目をやると、海中に仕掛けられた定置網が点在し、もう少し沖合には、陸側から沖に向かって無数の養殖用のロープが並行して並びます。黒や白、オレンジなどさまざまな色合いのブイ(浮き球)が一面に広がる光景は、養殖がさかんな普代ならでは。
三陸の中~南部のリアス海岸特有の入り組んだ湾とは違い、北部の普代の海は太平洋にダイレクト。だから一年中潮の流れが速く、波が高いのです。